2000年5月10日(水)13:03

フェアホイゲン:「キプロス問題解決の見通しはこれまでになく明るい」

ベルリン(合同経済サービス)

 欧州連合の拡大担当委員ギュンター・フェアホイゲンは、水曜日にベルリンでジャーナリストを前に、EUとトルコの関係に明らかな進展が見られたと語り、分断されているキプロス問題に関し、問題解決の見通しが「かつてなく良好になった」と述べた。「合意の魅力は双方とも大きくなっている。最近行ったトルコ系キプロスの政治指導者ラウフ・デンクタシュとの会談においても、関心を引き出すことに成功した」とフェアホイゲンは語り、「事態は進展している」と強調した。

 「発展途上地域であるトルコ系キプロスこそ、問題解決により大きな利益が期待できる。」フェアホイゲンは、金曜日に行われた選挙の結果、アフメト・ナツデト・ゼツェルがトルコの新大統領に選ばれたことをもろ手を挙げて歓迎し、「根っからの改革政治家が大統領に選出されたこの選挙」はきわめて良い兆候である、と述べた。フェアホイゲン委員は、今年中に加盟に向けた協力関係を提案し、民主主義、少数民族保護、人権および法治国家というテーマに関する協議を進めたい、と語った。

 「この点がトルコの問題なのである。経済分野においてはEUとの関税同盟を基盤に、すでに加盟協議を始めている他の国々よりもむしろ状況は良い。」フェアホイゲンはこれらの加盟候補国に対し、ルーマニアとブルガリアを除いて、今年末までに「拡大計画表」を策定する意向であることを強調した。「この加盟シナリオにおいては、少なくとも加盟協議の終了期日は定めねばならない」と述べた。

原題:Verheugen: Aussichten zur Loesung der Zypernfrage besser denn je